会社を辞めて事業をはじめる人は3つの価値観のアップデートしよう(その3)

1人だと限界があるよね。
さて、前回から少し時間が経ってしまったけれど、これまでのお金の価値観、未来に対しての価値観に続いて、今回は3つめの価値観のアップデートについての記事を。
今回は、「人に対しての価値観」編です。
もし、これからカフェを開業しようとか、何か事業をはじめようと考えてる人は、前回と前々回の記事を読んで一度価値観を見直してみてください。
今持っている価値観を一度取っ払って、新たな価値観を上書きする事は簡単ではないけれど、そうする事で代わりに得れるものも思うので、よければ参考にしてみてください。
新しい考え方を取り入れるためには、まずは古い考え方を捨てること。
ちなみに、見直すべき価値観は「お金に対しての価値観、未来に対しての価値観、人に対しての価値観」の3つ。
新米経営者の誰もが迷い悩むポイントを早めに学んでおくことで、迷いのない経営をしていく事を目指しましょう。
これまでの2つの価値観と併せて見直して、私が悩んだ壁をワープして通り抜ける事ができれば、もっと他の事に時間が使えるようになると思います。
是非、過去の記事と併せて参考にしてみてください。
人件費と人材は分けて考えることが大切

はじめから結論を書きますが、人件費と人材は分けて考える事。
これ、結構ごちゃ混ぜにして、一緒くたに考えてる経営者の方が多いみたいです。
念願のカフェをオープンさせてみたものの悩みは尽きず、果たしてスタッフを何人雇えばいいのか、給料はいくら払うべきかなど、色々聞きたいけど、オープンしたばかりで周りに聞ける人がいない・・・そもそも、スタッフに給料が払えるくらい売上が上げれるのかも不安。
そんな人も多いかと思います。
実際、私もそうでしたから。
つい、人を雇う=人件費という発想になってしまいがち。
けれど、分解して考えてみると、そうではない事に気付けたのでした。
人件費はコスト、人材は成長資産

よく経営指南書なんかにも、「人件費を抑えて、安定した経営基盤をつくりましょう」的なワードを見かける。
確かに、売上にそぐわない人件費をかけるのは、絶対にNG。
けれど、1人で稼ぐには限界があるのも確かです。
実際、人を雇うことはリスクでもありますが、前述した通りにコストと資産に分けて考えてみましょう。
厚生労働省が出したデータによると、2021年現在の最低賃金の全国平均は930円です。(参照元:地域別最低賃金の全国一覧)
単純に時給だけを考えると、ドリンクメニュー2~3杯の売上でパートスタッフ1人分の時給が賄えることになります。
正確には、ドリンクの原価や時給以外の福利厚生費が必要になってくるので、人件費に対してはもう少し売上が必要ですが、スタッフの給料が払えるかどうか不安に思っているのなら、「とりあえず、1時間にドリンク2杯分売り上げれば大丈夫」と思えれば少しは気が楽になるかと思います。
人を雇っても、はじめのうちはオペレーションなどで「人件費>スタッフの労働力」となってしまうかもしれませんが、次第に作業スピードやスタッフのマインドが確立してくると「人件費=スタッフの労働力」となり、「人件費<スタッフの労働力」と成長していきます。
最終的には、スタッフと自身の労働力と併せると、自分一人では達成できなかった売上に到達できる可能性を大いに秘めています。
売上を上げるためにスタッフを雇うタイミングは?

この項目、ものすごく当たり前に事を書いてます。
けれど、会社員時代は人件費は会社が払ってくれていたから、人件費そのものの概念が少しねじ曲がってるというか、スタッフを雇うという事を勘違いしてる人がたまにいるんですが、スタッフを雇う事で「自分一人では達成できなかった売上を上げる事ができる可能性がある」だけで、スタッフを雇えば必ず売上が上がるワケではありません。
たまに居ますが、「スタッフを増やせば、勝手に売上が上がるって考えてる経営者」や「忙しいからスタッフ増やしたのに売上が変わらないってボヤいてる経営者」。
当たり前のことだけれど、まずスタッフを増やしても1人でやってた時と変わらない場合は、そもそもスタッフを雇う必要があるのかを考え直す必要がある。
そして、スタッフを増やしたからと言って、売上が勝手に上がるワケではないんです。
売上を上げるために試行錯誤するのは経営者の仕事であって、スタッフの仕事ではありません。
自分が楽をするためにスタッフを雇っても、1人で達成できる売上をみんなで分け合ってるだけにしかなりません。
スタッフを雇う時は、自分一人では達成できない目標をどうしても達成させたい時に雇うのです。
そして、その舵を取るのは、他でもない経営者なのです。
人にお金を払う覚悟がない人は、スタッフを雇うべきではない

結局のところ、人に対してお金を払う事をためらう人は、スタッフを雇う覚悟がないんです。
人それぞれなので、そういう人は1人で仕事する方が向いてると思うから、無理にスタッフを雇う必要はありません。
スタッフを雇う以上、雇われたスタッフの幸せも考えれるようにならなければ、お店の成長はないんです。
「人件費がもったいない」と思ってはいけないとは言いませんが、お店の成長を望むのならば「人材は宝だ」と思いながら、人を育てれる経営者になりたいものです。
そういう私も、過去にはスタッフを雇っていた時期がありましたが、今はコロナの影響もあって1人でお店を切り盛りしています。
1人ののんびりさも心地いいですが、やっぱり私はスタッフと一緒に刺激し合って成長したいなと思うので、時期が来たらまた募集をかけるつもりです。
そのためにも、魅力的なお店でいる必要があるので、日々努力していかないとなと思ったのでした。
COFFEE BREAK

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地方在住、コーヒーショップの経営者。1983年生まれの38歳。
独身時代はフリーター、工場勤務などを点々とする。結婚を機に地元の中小企業に営業兼品質管理者として8年間勤務。その後、勤務していた会社がリーマンショックのあおりを受けて、事実上解散。夫婦で相談した結果、お互い自営業でやりたかった仕事をはじめる事を決意。紆余曲折あったが、2012年の4月に未経験ながら地元に小さなカフェを開業。その後、オープンから7年を迎えた2019年に、それまでのカフェスタイルからコーヒーと焼き菓子のテイクアウトを主体とした、コーヒーショップへ店舗を改装。現在、お店は通算10年目に突入。コロナ時代で悪戦苦闘中だけど、家族と楽しく過ごしてます。
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